IFPメールマガジン 016

皆様

こんにちは。IFPスタッフの鈴木です。今年も残りあと1ヶ月。
は、はやい!?でもそんな時間の速さに負けず全力で2018年を駆け抜けます。
それでは新連載も加わえた、今月のIFP関連情報をお知らせします。

<もくじ>
1.【新連載】ウサギカメタカの一言
2.【コラム】じっくりコトコト初体験
3.編集後記

1.【新連載】ウサギカメタカの一言
このコーナーでは、IFPスタッフが何気なくつぶやいた「心のバリアフリー」
に関連する一言を、2018年3月のTDSイベントで誕生した人気・扱いともに半
年たった今でも微妙な(笑)キャラクター「ウサギカメタカ」がコメントを
交えて紹介します。

今月の一言:【その場でやると仲良くなる】

コメント:初対面は誰もが戸惑うもの。そんなときこそ戸惑いの気持ちを一
旦横に置いて、自己紹介+αのレクや話題を出会ったその場で相手と共有すれ
ば戸惑い(バリア)は解消されるハズ!そしてそのキッカケが貴方の仲良く
なりたい気持ちをきっと後押ししてくれますよ! byウサギカメタカ

2.【コラム】じっくりコトコト初体験
8月のメルマガでご案内し、10月30日に開催された澤村祐司さんのリサイタル
に行ってきました。
(参照:澤村祐司公式HP https://cocoronet.me/node/160)
琴と三線の生演奏を初体験した鈴木が、やや興奮気味に当日の内容を振り返
ってみます。

IFPで何度かお会いしている澤村祐司さん(以下:澤村さん)は、その柔ら
かな物腰や話し方が印象的です。
しかし、今回は本業の演奏家として、しかも単独のリサイタル。主役として
スポットライトを浴びて登場された澤村さんが口を固く結びながら、静かに
一礼される姿に圧倒されました。
そして演奏が始まると、多分これまでの人生で一番男性の手を見つめる時間
になりました。それは座席が舞台に近かったこともあり、聴こえてくる音を
「どうやって出しているのか?」ということに興味が沸き、澤村さんの指の
動きを追うようになりました。すると、弦を指で弾く、摘まむ、抑える、這
わせるといった動きの種類の多さに驚きました。また、この動作が片手ずつ
で違い、かつ曲によっては速さも要求される大変さは澤村さんの指や着物か
ら覗く腕に沢山の筋が浮かんでいることから、想像できました。そして演奏
の方法以外にも、生演奏を通じて自分の中で和楽器や音楽鑑賞に対するイメ
ージが大きく3つ変わりました。

1.和楽器のリズム感
これまで和楽器といえば、お祭りの太鼓の「大きな音」かお正月の時期の店
内ミュージックの「ゆっくりしたペースの曲」しか知りませんでした。しか
し実際は、曲のテンポや他の方とのセッションによる音の重なり等、色々な
パターンがあること。また先に紹介したような弦の触れ方で音が変わるだけ
でも、かなり楽しいです。
2.どんな音楽でも自然と身体が動き出す
これまで私はリサイタル(またはコンサート)に行ったことがありません。
演劇やミュージカルには行きましたが、リサイタル等は立ち見が多いこと、
また奏者と観客が一体となって、腕を突き上げ、飛び跳ねるのが醍醐味だと
考えおり、それは自分には合わないと思い鑑賞に行きませんでした。でも今
回、澤村さんのリサイタルは和楽器であること、座りながら聴けることあり
鑑賞しました。そして実際に鑑賞してみると、気に入った曲に合わせて自然
と首を上下に動かしたり、曲の中締めや最後でひと際大きく響いた弦の音に
は「ヨシッ!」と、座席の下で小さくガッツポーズをしたりして、かなり気
持ちが高ぶりました。他の観客も小さく手拍子や、足でリズムを取っている
のを見て、自然と身体が動きだすのは音楽鑑賞では「アリなんだな」と思い
ました。
3.音楽はスポーツだ。
「音楽は凄く体力がいる」というのは、弦を扱う指の動きのところでもお話
しましたが、リサイタル全体を通して、改めてそのことに気づきました。と
いうのも最初に舞台で澤村さんを見たときに「少し太ったかな?」と思った
のですが、演奏が進むと「ほっそりされたな!」に変わりました。そんなほ
っそりした錯覚さえ感じた澤村さんの奏でる音は衰えず、だんだんと力強く
なっていきました。スポーツ選手が声援で力を発揮することがあるように、
澤村さんも観客からの音楽に聞き入り気持ちの込もった眼差しや、感嘆の溜
息を力に変えられていたのかもしれません。

このように当日はかなり心が揺さぶられましたし、会場を出てもしばらくは
呆けていました。そんな全盲の演奏家である澤村さんのおかけで、自分の音
楽に対するイメージと楽しみ方のバリアは、かなり壊されました。皆さんも
体験したいと思いつつも、未体験のことがあれば是非やってみてください!
きっと心揺さぶる経験を得られますよ!!

3.編集後記
今回配信のIFPメールマガジンはいかがだったでしょうか。
ハロウィンも終わり、次はクリスマス!ウサギカメタカもこの時期は「トナ
カイカメタカ」になるのでしょうか?(被り物を変えただけじゃん!とか言
わないで)
皆さんも、自分のだけの楽しいクリスマスを過ごしてみてくださいね。
それでは、次号もお楽しみに。