IFPメールマガジン 2014年8月号

IFPメールマガジン 2014年8月号

皆様

こんにちは。IFPスタッフの鈴木康高です。
窓の外から聴こえる花火の音が楽しかった夏から、美味しい(または競う、または読む)秋へと
季節が移ってゆく今日この頃、いかがお過ごしですか?

そこで今月は、「振り返りと新たな一歩」をテーマにIFP関連情報をお届けいたします。

∴‥∵‥∴‥∵‥∴‥∴‥∵‥∴‥∵‥∴‥∴‥∵‥∴‥∵‥∴‥∴‥∵‥∴
もくじ
1.9月14日開催聴覚障がい者とのコミュニケーションセミナーのご案内
2.ご協力のお願い「iPadでの教科書閲覧に関する基礎研究」
3.【新連載】コラム ~オシャレなカジュアルサポート~
4.8月IFPの活動紹介
5.グルメマップレポート2014の運営ボランティア募集
6.編集後記
∴‥∵‥∴‥∵‥∴‥∴‥∵‥∴‥∵‥∴‥∴‥∵‥∴‥∵‥∴‥∴‥∵‥∴

======================================
1.9月14日開催聴覚障がい者とのコミュニケーションセミナーのご案内
======================================

皆様、こんにちは!IFPスタッフの小川友理です。
来月もIFPではカジュアルサポート研修会を行います。
日程は9月14日の15時からで、講師は去年も講座を担当していただいた中村さんです。
手話、指文字といった聴覚障がい者のコミュニケーションツールを学ぶだけではなく
普段のコミュニケーションを見つめ直すきっかけにもなると思います。
どうぞお気軽にご参加ください!

日 時:9月14日(日) 15時から17時まで
テーマ:聴覚障がい者とのコミュニケーション
講 師:中村彰宏
自己紹介:某国家公務員。中途聴覚障がい者です。
内 容:「きこえないこと」って実はやり方によってはその位置づけや意味内容がかなり変わってきます。
今回はこの「きこえないこと」を変えていく方法を一緒に実践してみましょう。
コミュニケーションツールとしての指文字や手話などを中心に具体的なコミュニケーションの方法を学んでいきます。
またこれらを通して「伝えること」、「受けとめること」の意味を一緒に考えましょう。

場 所:東京都障害者福祉会館(都営三田線、都営浅草線「三田」駅より徒歩1分・JR線田町駅より徒歩5分)
http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/syoukan/

参加費:1,000円

問合せ:件名に「9月度コミュニケーションセミナーへの参加希望」と入力し、
本文に参加登録情報を記載の上、以下のアドレスまで、お送りください。

■申込先アドレス
info@team-ifp.com

■件名
例「9月度コミュニケーションセミナーへの参加希望」

■参加登録情報
1.名前(ふりがな)

2.連絡先(PCと携帯のアドレス、電話番号)
※資料送付や当日の緊急連絡用に使用します。

3.障害の有無とその種類
例 有(視覚障害:弱視、墨字使用)

4.希望する配慮事項
例 拡大資料(20pt・ゴシック体)を希望

補 足:以下ご確認ください。
※インターン向けのセミナーとなりますので、十分な情報保障環境を整備できるとまではお約束できません。
適宜、ご相談ください。可能な範囲で環境を整備いたします。
※特に、参加募集の〆切は設けませんが、参加者の数が使用する教室の定員人数になり締切りとさせていただきます。
※なお、各研修会の後には、講師を囲んで交流会を実施する予定です。

======================================
2.ご協力のお願い 「iPadでの教科書閲覧に関する基礎研究」
======================================

当団体の理事長・相羽が東京で仕事をしていた際にお世話になった、慶應義塾大学の中野泰志様が取り組まれている研究について
協力の依頼がありましたので、ご紹介させていただきます。
是非、ご覧ください。

拝啓
平素より、視覚障害者支援に関する研究へのご協力を賜りまして、誠にありがとうございます。

さて、当研究室ではこれまで、「弱視児童生徒用の拡大教科書に関する研究」や「節電が視覚障害者の安全・安心に及ぼす影響」と
いった、視覚障害当事者からの生活ニーズに基づいた研究を実施してまいりました。そして、この度、普及が進むタブレッド型情報
端末(iPad)での教科書等の読書について、文部科学省等から研究費を頂き、基礎的な研究を行うことになりました。
つきましては、以下の目的や調査内容等をご一読いただき、研究への御協力を賜れます場合には、下記連絡先までご連絡賜りますよう、
お願い申し上げます。

<研究目的>
弱視児童生徒が用いている拡大教科書には、分量が厚く持ち運びに不便であることや、通常の教科書との差異が大きいことなどの
課題があります。
そこで、普及の進んでいるタブレッド型情報端末(iPad)が課題解決の鍵になると考え、iPadにおける教科書等の読書についての
総合的な基礎研究を行います。
本研究により、弱視児童生徒にとってより読みやすく、使い易い教科書の実現が可能になります。
皆さまのご理解と御協力を賜りますよう、お願い申し上げます。

<調査・実験方法>
日吉心理学教室までご足労頂きます。
そして、読書効率に関する実験、フォントの見やすさに関する実験、視機能に関する評価とアンケートに御協力いただくものです。

<実験時間・謝金>
13時頃~17時頃まで(途中休憩有り)、謝金は5,500円(交通費込み)を予定しています。
なお、本実験に2回御協力いただける方はその旨も重ねてお伝え下さい。

<実験実施予定日>
次の日程で実験を予定しております。ご都合の良い日程をお選び下さい。
なお、実験実施日は先着順で受付を致しますので、別日程でのお願いをする可能性もございますので、
複数の候補日を頂戴できると大変助かります。

・9/ 8(月)~12(金)の毎日
・9/15(月)~19(金)の毎日
・9/22(月)~26(金)の毎日

<諸注意>
本実験では読みあげる課題を行って頂きます。
そのため、何かしらの機械(ルーペや拡大読書機等)を使用しなくても文字が読めることが必要となります。
(メガネやコンタクト等の装用は問題ありません。)
何卒ご理解のほどお願い申し上げます。

<御協力申し出、ご質問、お問い合わせ先>
御協力いただける場合、研究計画や成果についてのご質問がございます場合には、随時、下記連絡先までご連絡下さい。

敬具

連絡先
〒223-8521 神奈川県横浜市港北区日吉4-1-1
慶應義塾大学 日吉心理学教室
中野 泰志
TEL  045-566-1221
FAX  045-566-1374
Mail info@nakanoy.econ.keio.ac.jp

======================================
3.【新連載】コラム ~オシャレなカジュアルサポート~
======================================
皆様、こんにちは。IFPスタッフの鈴木 康高(すずき やすたか)です。
私は脳性麻痺による体幹機能障がい(おもに歩行困難)がある障がい当事者です。平日は会社員、週末にIFPの活動をしています。
よろしくお願いします。

さて、タイトルを見て「あれ?」と思った方もいらっしゃると思います。
実は、今月より本コラムは新たな体制で連載することになりました。
これまではスタッフの市川が中心となって、障がい当事者の視点でカジュアルサポートについて連載してきました。
好評を頂いておりましたが、「これからは障がいの有無に関わらず、今まで以上に様々な視点でカジュアルサポートについて
連載したい!」という思いのもと、適宜スタッフを変更して連載していくこととなりました。
これまでのコラムの良さを引き継ぎつつ、生まれ変わったコラムをぜひお楽しみください。

そして、栄えある新コラム第一回目のテーマは「オシャレ」です。

皆さんが、服を選ぶときのこだわりは何でしょうか?
デザインやサイズ、または何種類も試着して自分だけの一着を見つけることそのものでしょうか?
私のこだわりは「動きやすさ」です。そして、このこだわりを満たすために試着はとても大切です。
特に大切なのは、ズボンを試着するときです。というのも、障がいのために歩行だけでなく、衣服の着脱時のように
片方の足だけで身体を支えるといったバランスを保つことも難しいのです。
また、歩いているときにどうしても両足の間接が内側に入ってしまい両膝がぶつかってしまいます。
そのせいで服の素材によっては、摩擦で破れてしまうこともあるので、購入後手入れをして長く愛用できるかも気になります。
そうすると、試着して服を選ぶ楽しさよりも「商品の取り扱い」や「試着室の長時間利用」が気になります。

そんなときは、いつも店員の方の声掛けや行動に助けられています。
具体的には「ゆっくりと試着してください」や「何か座るものは必要ですか?」
という声掛けや、お店のバックヤードから椅子を持ってくる、試着室に入りやすいように周囲の商品を移動してもらった等です。
障がいに気づくことは誰でもできますが、実際に声をかけ、行動するのは難しいと思います。
でも声をかけられた方は、たった一言、行動のひとつで気になっていたことが解消されます。

こうした経験から「誰もが心地よい空間」とは、人と人、人と物が一体となって良い方向に相互作用することで出来るのだと
改めて感じました。
そして、このような体験をIFPの参加者の方にも共有して頂けるよう、より一層イベントやセミナー創りを頑張っていきます。
皆様、これからのIFPにどうぞご期待ください!

そして、イベントやセミナーで鈴木を見かけたときは、「イベントやセミナーが盛り上がる」ようなオシャレが出来ているか、
ファッションチェックをお願いします。辛口も大歓迎です(笑)

IFPスタッフ・鈴木 康高

======================================
4.8月IFPの活動紹介
======================================

皆様、こんにちは。IFPスタッフの井口です。
今年も、インターン生を対象としたカジュアルサポート研修会がスタートし、その第一回目が8月4日に無事終了しました。
今回は、視覚障がい・聴覚障がい・運動障がいについての基礎講座を実施しました。
各講座では、「それぞれの障がいはどういう状態なのか」、「必要としているサポートにはどんなものがあるのか」を
中心に行いました。

インターン生の受講姿勢で特に印象的だったのが、聴覚障がいについての基礎講座のときでした。
こちらの講座では「どのようにすれば、聴覚に障がいのある方とコミュニケーションを取ることができるのか」を体験しながら
考えてもらうため、【伝言ゲーム】を行いました。
ゲームはコミュニケーションの方法に制限を設けて、2回実施しました。
お題は「1時に駅に集合」という内容を伝えるものでした。
1回目は、音声はなく口の動きだけで伝言しました。その際に「1時を7時と聞き違える」というように細かな内容を正確に
把握出来きませんでした。
2回目は、音声と文字以外のあらゆる手段(ジェスチャー等)を使って伝言しました。
すると数字は指の数で、状況は身体全体で表現するなど、たくさんの閃きが生まれインターン生の「伝えよう!」と奮闘する姿が、
はっきりと見られました。
伝えようとする気持ちは、とても大切です。その場面ごとに、どんな手段がとれるのかを考え(例えば、口をはっきり開けて話す・
紙に書く・手話を使う・携帯に打ち込む等)実践した分だけ、コミュニケーションの幅を広げることが出来るからです。
9月の研修会では、当事者である中村彰宏さんから「聴覚障がい」について講義頂きます。
今回の基礎講座を活かして、さらに深く学んでいきます。

この研修会を通じてインターン生には、障がいのある方とコミュニケーションを取るときには、「障がいのあるなし」ではなく、
誰もが様々な特性を持っているのだと理解すること。そのうえで、お互いがより仲良くなるために必要なことを考え、実践することが
大切である、ということを伝えられたと思います。
研修会で、私たちがインターン生に紹介できる障がいの状態は、あくまでもその障がいの一部分です。
しかしながら、受講前後のインターン生の変化を目の当たりにすると、紹介(啓発)してゆくことは大切だと感じました。

今後は、インターン生による新たな気づきや行動が、IFPの企画にも反映されていきますのでご期待ください。

IFPスタッフ・井口 亜希子

======================================
5.グルメマップレポート2014の運営ボランティア募集
======================================

皆様、こんにちは!IFPスタッフの若井瞳です。
現在IFPでは、障がいの有無に関わらず、地域の飲食店でランチを食べながら、
みんなで楽しく食事会をするときの工夫等をレポートにまとめ、グルメマップとして発信しています。
つきましては、今年度のグルメマップ作成にあたりボランティアを募集します。

ボランティアの主な内容は、以下の2種類です。
(1)企画当日に食事をするお店の選定と下見
●曜 日:日曜日
●時 間:10時30分頃~12時45分頃までの予定
●場 所:JR田町駅付近の飲食店
●参加費:下見当日の自身の食事代

(2)グルメマップ企画運営へのアドバイス
アドバイス頂きたい内容は、下記のようなものです。
・お店の紹介。
例:「田町駅付近で利用しやすいお店は〇〇です」
・食事介助をされた(した)ときの実体験の紹介。
例:「一緒に食事をするときに、どこにワサビがのっているか教えてもらえると嬉しい」
・参加者への連絡事項等、運営面へのアドバイス
例:「参加者には、事前に当日何を食べるのか知らせたほうがよい」

以上のような情報、意見をお持ちの方は是非教えてください。

興味のある方は、以下の問い合せ先まで、氏名、電話番号、メールアドレス、障がいの有無をお知らせください。
詳しい下見の日程等を調整し、別途お知らせいたします。
また、下見やランチ会への参加が難しい方は、メール等によるアドバイスのみでも大歓迎です。

障がいの有無に関わらず、広く色々な方にご協力いただければ幸いです。
皆様からのご連絡を心よりお待ちしております。

【問い合せ先:wakai@team-ifp.com】(IFPスタッフ若井瞳)

======================================
6.編集後記 炊飯器グルメはバリアフリーの夢を見る?
======================================

皆様、こんにちは。IFPスタッフの小林です。
夏休みを取られた皆様は、エンジョイされましたか?
私の夏休みはいつでしょうか、ああ…。
(注:小林はPC系かつ夜勤ありの勤務のため、まとまった休日の取得が難しいのです)

さて気を取り直しまして(笑)。
先日、とある週刊誌を読んでいたところ、特集記事の1つに「炊飯器グルメ」のレシピがあるのを見つけました。
「炊飯器グルメ」とは、炊飯器を使って、ご飯以外のものをつくる料理のことです。
その内容はカレーライスに始まり、大学イモ、サムゲタン、果ては鶏ハムまで、炊飯器ひとつで作る方法が載っていました。
素材を入れて、炊飯器のスイッチを入れて、時間まで待つという調理方法は、手軽でいいですよね!
炊飯器で過熱をするため、火を使わないので安全に調理できます。
お米は無洗米、野菜はカット野菜…という感じで材料の準備をすれば、包丁を使わなくてもいいため、スムーズに調理が
できるのです。
これを機会に今後は、極力道具を使わない炊飯器レシピを具体的に紹介したいとも思っています。
メルマガやイベントでリクエストを募集した際は、ご連絡お待ちしております!

炊飯器グルメの記事を読んで、IFPも、旧NSA時代に「ビストロNSA」というイベントを開催していたのを思い出しました。
「誰もが調理に参加できる」、「誰もがおいしく食べられる」というのを目標に、様々なメニューに挑戦しました。
またスタッフミーティングで、包丁を使わずに調理する工夫等についてシミュレーションしたことを覚えています。
※シミュレーションの様子は以下の記事で紹介しています。
https://team-ifp.com/wp/archives/nsa/201006-1/

え? 自炊するよりグルメマップに参加して、外で食べた方が美味しそうですって?
……お後がよろしいようで。

IFPスタッフ・小林

——————————————————————-
IFPメールマガジンは、まぐまぐを使用した配信専用のシステムでお送りしております。
お問合せなどは、お手数ですが下記よりお願いいたします。
・メールの配信変更・停止:http://www.mag2.com/m/0001613828.html
・IFPへのお問い合わせ  :info@team-ifp.com
——————————————————————-
※このメールマガジンは、自由に転送して頂いてかまいませんが、
掲載された内容を許可なく転載することはご遠慮ください。
Copyright (C) 2013 IFP All rights reserved

☆特定非営利活動法人
Inclusive Fellowship Promotion☆
Mail info@team-ifp.com
ホームページ http://www.team-ifp.com
☆Driving for Interaction between Individuals
with and without Disabilities☆