公開シンポジウム「障害者差別解消法と合理的配慮」~平等な愛し方とは?~

8月6日実施 公開シンポジウム報告

8月6日(日)に行った公開シンポジウム、「障害者差別解消法と合理的配 慮」~平等な愛し方とは?~について、スタッフの市川が報告いたします。

 

※シンポジウムの目的・シンポジスト、コメンテーターのプロフィールは、 こちらよりご確認ください。

 

先日IFPでは今年度初めてのシンポジウム「障害者差別解消法と 合理的配慮~平等な愛し方とは?~」を開催しました。 現在、少しずつでありますが、東京2020オリンピック・パラリンピック 競技大会に向けて様々な研修や勉強会が行われています。障害者差別解消法ならではの専門的な用語や表現が難しく、なかなか日常生活におとしこんでこの法律について考えることは難しいように感じます。 そこで、IFPでは身近な友情や恋愛関係に着目してシンポジウムを行いま した。

 

当日は、久々の開催にも関わらず20名程の方が参加くださいました。そし て皆さん、身近な話題ということもあって、シンポジストの話を興味深く聞 かれていました。また討論終了後のディスカッションでは、参加者の方それ ぞれの意見を直接シンポジストに届けることで、話し合いの場は更なる盛り 上がりを見せていきました。

 

印象的だったのはシンポジスト・榎戸礼子さんから出された事例で、恋人に なるまでの過程の中で抱える悩みや、結婚にあたって準備の大変さなどを話 してくださったことで、イメージが涌いてもっと結婚を身近に感じました。 続くシンポジスト・益子徹さんからは、益子さんが電動車椅子利用者の私、 市川と普段友人として接する中で感じたことやジレンマを具体的に話してく れたことで、友人関係(距離感や態度)を改めて考える機会となりました。

 

このテーマは、一度きりの議論だけでは掴みにくいものだと思いますが、障 がいのある人とない人の悩みやジレンマなどを共に知ることから始めれば、 表面的な部分だけでなく、身をもって理解していくことができると思います。