参加者交流促進企画「1からnへ」プロジェクトについて

※企画趣旨

特定非営利活動法人 Inclusive Fellowship Promotion(以降、IFPまたは当団体と記載)では、「心のバリアフリーを 広め、健常者と障がい者の相互理解を推進」するため、これまでのイベント、セミナーに多くの方に参加いただきました。 高尾山のハイキング企画、ビストロ(料理)企画、有名テーマパークでの企画や、障がいそのものに関するセミナーや 障がい者の恋愛に関するセミナーなどです。

これまで企画・開催したイベント・セミナー、イベント後の懇親会などで、参加者同士が、イベント当日に交流できても、 その場限りの交流で終わってしまうことが往々にしてあるのではないかと考えました。 これでは、IFPが目指す「相互理解を推進」するにあたって、きっかけの段階から、次の段階に進めない状況があると 考えました。 「相互理解」について、辞書では、「互いに相手の意見や思惑がどういうものであるのかを知ること。お互いにお互い を理解すること。」と書かれています。IFPのイベント・セミナーに参加すれば、障がい者、または障がいそのものに ついての知識や、カジュアルサポートの技術的な部分については学習できるでしょう。または、カジュアルサポートを 受ける場合の方法などについても学習できるでしょう。相互理解をより深くすすめていくにあたって、ここまでで、 ようやくスタートラインに立った状態ではないでしょうか。 「○○障がいのある●●さん」と向き合うより、「○○が好きな●●さん」と向き合った方が、相互理解をより深める ことができると思いませんか?

IFPでは、イベントの参加形態としてグループ行動が中心でした。、そのため、グループ内の参加者同士での交流までに 留まることが多く、参加者同士、特に個人間での関係性を主体的に構築するまでに至っていないように推察されます。 個人間で「○○障がいのある●●さん」と向き合うより、「○○が好きな●●さん」と向き合う変化が、いままでの イベントでは醸成しずらい状況にあったと思います。 そこで、参加者同士の「相互理解」をさらに深め、「人としてより良い、深い関係性を構築する場」を提供するイベント を準備しました。

※プロジェクト名「1からnへ」とは?

「n」は、単に数という意味の number もしくは、自然数という意味の natural number の略です。 この場合は、「1+n」と定義しますので、1よりも大きい自然数を意味します。

ここでいう「1」は、主にIFPのイベント・セミナーに参加して、初めて知り合った状態を指します。 関係性が構築されていくについて、この数値はあがっていきます。仮に、この数値が1~5の5段階だと して、「5」は「ズッ友(いつまでも友達)」かもしれませんし「恋人同士」かもしれません。

「1からn」としているのは、相手との関係性をより深め、より「n」の値を大きくする、つまり、 相互理解をより深いところに持っていきたい、持っていってほしいという想いから名付けました。

※「1からnへ」プロジェクトの進め方について

「1からnへ」プロジェクトは、年に数回(3~4回程度)開催し、参加者同士のより深い交流促進していきます。 スタッフも参加者の皆様と同じスタンスで参加をさせていただきます。

例として、2018年度では以下を予定しています。

  • ・夏(7月予定) :東京湾シンフォニークルーズ
  • ・秋(10月予定) :バーベキュー
  • ・冬(1月予定) :鍋パーティー

※ご参加にあたりご理解いただきたいこと

このイベントは、参加者同士のより深い交流を促進することを目的としております。 スタッフも参加者の皆様と同じスタンスで参加をさせていただきます。

そのため、介助については、「参加者同士の相互支援(カジュアルサポート)」を基本とし、スタッフによる 介助は、以下に限定させていただきますので、あらかじめご承知おきください。 ・最寄り駅から現地までの送迎 ・会場内での移動支援(トイレ介助は含みません) ・メニューの読み上げなど ・トラブル時の対応 (その他、合意的配慮に基づく対応が必要な場合は、事前にご相談いただき、対応の可否についてご相談・調整 させていただきます。)

このことから、障がい当事者の皆様におかれましては、ヘルパーや福祉の専門家が提供するような、高品位・高品質な サポートが提供されない場面が往々にして存在することを、事前にご理解いただいたうえで、どのようなサポートが 最適であるかを障がいのない方にレクチャーいただくようお願いいたします。また、障がいのない方についても、 物怖じせず、どんどんサポートにチャレンジいただきたいと思います。障がいのある人、ない人がお互いに協力して 関係性構築の場を作っていくことが、このプロジェクトの鍵を握っています。皆様のご協力を強く、お願い申し上げます。

2018年6月 参加者交流促進企画「1からnへ」プロジェクト
統括チーフ:小林勇人