NSAに寄せられた応援メッセージ!

勤ボラ会の小坂順一さまから、NSA時代に応援メッセージをいただきました!

作成:2009年8月4日
小坂順一 勤ボラ会

NSAへの応援メッセージ

2009年8月2日(日)14:00、会場のアカデミー茗台へ着いたら、参加者がスーパーマーケットから食材を買い込んで来たところだった。過去に出会ったことの有る有能なNSAスタッフが各班に混じっていたので、先ずは安心。ところが、各調理台に置かれた「お好み焼きで使用を義務付けられた食材」を見て、安心が吹き飛んだ。蒟蒻(こんにゃく)、ゴーヤ、ヨーグルト、そして何と、いかにも甘そうなあんこ。

本日の私達三人の審査員の第一の役割は、完成した料理をとにかく食べること。第二の役割は、調理中の各班のチームワークを評価すること。そして、第三に、審査員の評価に大多数の参加者が納得すること、と考えた。味の評価、チームワークの評価は、三人三様が当然と考え、評価基準の擦り合わせは止めた。ちなみに私の評価尺度は「油と塩分を控え、マヨネーズを使わないこと」、「調理をしながら使用済みの道具を洗って片付けること」だった。

結論から先に述べるならば、共通メニューとなった料理(今回はお好み焼き)の基本的なレシピは事前に周知されていたが、当日再確認すると、審査員にとっては有り難い、というか、是非お願い。

帰宅してから、お好み焼きのレシピを検索した。ポイントは以下の通り。キャベツは1cm角くらいに細かく切る(千切り派も有るらしい)。だし汁(昆布だし)、小麦粉(薄力粉)に大和芋又は長芋のすりおろしを加える。あるいは山芋パウダー、ベーキングパウダーを混ぜる。空気を含ませるように混ぜる。必要以上に混ぜ過ぎるとふっくらと焼き上がらない。生地を押さえないようにして形を整える。焼く時に蓋をして蒸し焼きにする。

二つの班で「お好み焼きが固くなった」という結果から原因を探ると、山芋等を全く入れていない、生地の水分が足りない、生地を長時間混ぜ過ぎ。また、最後にアイスクリームをのっけたが、食べるまでに溶けてしまったのは残念。某審査員には、「ナイフで小さめに切り分ける」というサービスをしていただけると良かったのだが。

良い点を挙げると、キャベツを千切りにしなかった班はしゃきしゃき感が残ったような気がする。特に蓮根を入れたものは食感が良い。障害の有る方が二人でテフロン加工のホットプレートを使ってお好み焼きを焼いていたが、チームワークが良く、高得点。火傷はしなかったかな。さらに、温度が上がり過ぎないので、油を減らしても焦げ付くこともなく、ふっくら焼き上がった。トマトを湯剥きしていた班、シーフードミックスやウズラの卵を購入した班には期待が膨らんだ。

焼く時に油を入れ過ぎたり、大き過ぎて引っくり返せなかったりと、かなり難しいこともあり、このプログラムは、奥が深く様々な発展が考えられ、良いアイディアだと感じた。さらにチームワークに磨きをかけるためには、自分がどの作業なら出来るか、出来ないかを表明し、タイムキーパー、食器洗い、盛り付けなど、総監督の指揮のもと、役割分担をその都度柔軟に決めながら進めると良いかも知れない。

図らずも「あんこ入りお好み焼き」という災いに直面したチームが困難をバネにして1点差で見事優勝し、賞賛された。素晴らしいイベントに参加出来て、感謝の気持ちでいっぱいだが、次回の共通メニューや食材を皆で考えるだけで盛り上がりそう。


  • 小坂様、寄稿ありがとうございました。
  • 本来はWord文章でいただいたものを、内容はそのままにWeb用に装飾加工のみ実施しました。 (Web担当)

※NSAは、NPO法人IFPの前身団体の名称です。


IFPより

IFPではこのようなセミナーや、障がいのある人とない人の相互交流を促進するためのイベントを開催しております。興味がありましたら、どうぞご参加ください。

info@team-ifp.com までお問い合わせください。