2007 聴覚障がい講習会 3回目 レポート

この「聴覚障がい講習会」も、今回で早や三回目を迎えます。

ちなみに、今年度からは「講習会」から「セミナー」と名前を変わり、ますます発展していくのではないのかなと(個人的に)思っています。

今回は、セミナー会場として汐留にある「ソフトバンクテレコム」さんの会議室を貸して頂く事ができました。セミナーに必要な備品や設備も色々貸していただき、ありがたい限りです。

そして、今回ソフトバンクさんの窓口として、協力してくださったY埼さん、本当にありがとうございます!!

さてさて、今回のセミナー、午前中は「聴覚障がいとその配慮のあり方」と題し、筑波大学付属聴覚特別支援学校より講師の方を招いて、お話をしていただきました。

「聴覚障がいとは何か?」という基本のお話から始まり、「障がいがあるとどう聞こえているのか?」「補聴器を使うとどう聞こえるか?」といった内容を、専用の「音」や実物の補聴器を使って実際に自分たちで体験、そこから応用させて「では、どう話せば伝わるのか?」ということを考え、試していきました。

そして昼食。今回は新しい試みとして、葛飾にある、「パン工房ももちゃん」という施設にお願いして、パンを届けていただきました。

メニューは、カレーパン(カレーには野菜たっぷり)、てりたまサンド(てりやきチキンと玉子がはさまってます)、あんパン(あんこがとても柔らかい)。

値段もお手頃で、おいしくてボリュームも十分、楽しいお昼休みを過ごすことができました。

午後の講義は、NSA代表アルビイさんのご友人(でしたっけ?)の方から、お話をしていただきました。

実際に聴覚障がいをお持ちの方で、昨年の聴覚障がい講習でも講義していただいた方です。
昨年の時点では学生をされていたので、お話の内容は主に学生生活についてでした。そして今年度は、就活、採用されてから、職場で働くようになってから、というお話でした。
自分ができる事、できない事を自分で把握し、周囲にも伝える事でこんなにも円滑に仕事ができるんだ。そんな感想を持ちました。
この事は障がいの有無にかかわらず、見習っていきたいと思います。

講義の後は、「聞きやすい環境作り」と題して、ワークショップを行いました。
まず、いくつかのグループに分かれて、それぞれ別々の部屋に移動します。
そして一人だけが耳栓をして、

  1. みんなで好き勝手に話すとどうなるか?

を、実際にグループごとに試しました。

日常の中で、「静かで、秩序ある世間話」をするのは難しいかもしれませんが、こういったことを試す事で、どんなことが必要なのか?を身を持って知る事ができました。

そして無事に講義・ワークショップが終わり、ちょっと慌ただしくソフトバンクさんを後にします。

その後は恒例、田町に移動しての交流会です。

今回の交流会の食事も、これまた新しい試みとして、食材を買って調理室で調理、という方法を取ってみました。ちなみに、今まではお弁当屋さんでオードブル他を買っていました。今回のお昼・夕飯を企画したのは参加者の方でした。どうもありがとうございます。

食事は好評、勉強後の楽しいひとときでした。

今回のセミナーを開催するにあたり、ご協力頂いた「ソフトバンクテレコム」さんのスタッフの方々、「パン工房ももちゃん」のスタッフの方々、本当にありがとうございました。

参加者の方々、またのご参加をお待ちしていますw

そして、NSAスタッフの皆様、本当にお疲れ様でした

※NSAは、NPO法人IFPの前身団体の名称です。