IFPメールマガジン 026

皆様

11月は「いい〇〇の日!」などとよく言われますが、どんなにいい日を過
ごしましたか?それでは、今月もIFP関連情報をお知らせいたします!

<もくじ>
1.【ご紹介】《世界初!?》監督は全盲者!視覚障がい者も聴覚障がい者も楽しめるライブ映像
2.【コラム】ゲーム大好きっ子のつぶやき!!
3.編集後記

1.【ご紹介】《世界初!?》監督は全盲者!視覚障がい者も聴覚障がい者も楽しめるライブ映像
先日、当団体事務局宛に「みんなで楽しめる」ことを考えて創った、音楽ライ
ブのPVを紹介して欲しい!という熱いメッセージとともにyoutubeのURLが届き
ました。
そのPVを視聴してみると、音楽がオリジナルであることはもちろん、歌ってい
る部分が一目瞭然になるように画面下に歌詞字幕。何が映っているかをイメー
ジできるよう挿入される音声ガイド。トーク内容は文字で表示、曲のテンポは
画面左上にメトロノームのアニメで表現されていました。
そしてこれだけの情報があるにも関わらず画面は騒がしくなく、寧ろ動画から
発信される情報を取り逃したら勿体なく感じる、楽しさとパワーがある内容で
した。
このライブ映像の監督&脚本&情報保障製作の全てを担当したのは、全盲者で
ある大平 啓朗(おおひら ひろあき)さん、 通称:おーちゃん。
大平さんから寄せられた以下のコメントとともに、注目の映像URLを大公開!
是非お楽しみください!!※URLはコメントの最後に張り付けています。
<大平さんのコメント>
こんなミュージックビデオやカラオケが世に広まれば。
きっと、嬉しいのは、視覚障がい者や聴覚障がい者だけじゃないはず!
障がい者が身近にいる家族や友人、そして恋人が気軽に言えなかった言葉
『一緒に見ようよ♪ 歌いに行こうよ♪』が言えちゃうようになるはず!
こんなミュージックビデオやカラオケが世に広まって、普及していったなら。
制作する段階で、必ず障がい当事者の力が必要になるはずです。
音声ガイドやテロップの内容の確認、そして他にも様々なアドバイス…
シナリオ作りも映像編集も、ナレーションだってできちゃう障がい者はいっ
ぱいいます。
つまり、これまで「置いてけぼり」になりがちだった人達の職域や社会参加
の可能性がでっかくなるはず!
そんな近未来を夢みて、作品を作るという一歩を踏み出してみました。
この作品が、ひとりでも多くの人に届きますように。
そして、明るく楽しい未来へと繋がっていきますように。

2.【コラム】ゲーム大好きっ子のつぶやき!!
こんにちは、メルマガ読者のみなさん!!スタッフの相羽です。
今回は僕の昔から趣味「ゲーム」について書きます。
IFPスタッフも忘年会でゲーム大会をするくらい、みんなゲームが好きです。
ゲームは日本が世界に誇る文化であり、誰もが一度はハマってしまう魔法の
ようなものだと思いませんか?
ただ見えにくい僕にとって、ゲームはいつも優しかった訳ではありません。
小型ゲーム機が流行ったときは画面が見えず、悔しかったので拡大読書器を
駆使して頑張ったものです。昔懐かしい日本のRPGもいつの間にかオープン
ワールドになり、リアルで綺麗で鮮やかな世界は、本当に見えにくく、あき
らめたタイトルもありました。
シンプルなドットで表現された世界が、本当に懐かしかった。
最近は復刻版のハードが発売されて、本当に嬉しかった。
ブラウン管のTVではありえなかったくらい大きい液晶モニターで昔のゲーム
ができるのは、本当に幸せだ。
まぁそんな僕ですから、今でも有名なタイトルが発売される度に、これは出
来るかな?と悩んでいます。唯一救いは、近年無料のスマホゲームが多くリ
リースされていることですね。スマホゲームは、近づいたら鼻で反応するし
見にくいですが、インストールして試行錯誤できて良いですね。
そこで今回、バリアフリーなゲームはどれか?と考えてみました。さすがに、
視覚障がいの方に優しいゲームは多くありません。ただ運動障がいの方や、
そもそもゲームが苦手な方など、これまでゲームを楽しめなかった方に、楽
しむ機会を提供してくれるものはあります。
例えば、マリオカート。指一本でコースを進めて簡単なワンタップ動作でア
イテムを選択し使えます。コントローラーの複雑操作からの解放感はたまり
ません。
https://mariokarttour.com/ja-JP

次に、ドラクエウォークもおすすめです。運動障がいの方、文字をたくさん
読むのが・謎解きが苦手な方などにおすすめです。ドラクエウォークは、ポ
ケモンGOのように、GPSと連動した移動情報ゲームで、いつもの街があっとい
う間にドラクエの世界に変わります。自分が勇者になり、目的地を設定しな
がら歩き、モンスターと戦いながらストーリーを進めていきます。歩いた歩
数により、マイルポイントが貯まりそれを使って強い装備を整えられます。
オートプレイモードもあり、通勤・通学中の確認だけでも楽しめます。
https://www.dragonquest.jp/walk/

さらにさらに、音で楽しむオーディオゲームもおすすめです。こちらはスマ
ホゲームからは離れますが、視覚障がいのあるゲームクリエーター・野澤 幸男
(のざわ ゆきお)さんが開発されたゲームです。野澤さんは、全盲であり
ご自身の経験を活かしてこのゲームを開発されました。僕もプレイ済ですが、
音だけで楽しむ格闘ゲーム等とてもスリリングです。
https://www.audiogame.center/

色々ご紹介したら長文になってしまいました、日常の中には本当に面白いも
のがありますね。是非読者の方からのオモシロ情報の提供もお待ちしています。

3.編集後記
今回配信のIFPメールマガジンはいかがだったでしょうか。
2ヶ月連続で音楽関連の記事を紹介…クリエイティブな波キテるかな?
受けた刺激は、イベント等々で皆さんにお返し出来るよう頑張ります。
それでは、次号もお楽しみに。